終末世界のロードムービー、ウィズゾンビ
ありし日に逃避するミッキーとサバイバル生活で躊躇なく元人間を殺せるベン
音楽というかヘッドホンで外界を遮断する、逃避を演出するのがわかりやすいけど没入感あってよかったな
見たくない現実は音量を上げてシャットアウトや
ノスタルジックな雰囲気にしたいからセピア色っぽい演出してたんすかね
ロードムービー撮りたかったんだろな、前半は
ラストの車外が逆光になるところとかもわかりやすく結末を観客に委ねようとしてたりして、光の演出も印象的で結構集中して見ちゃった
トランシーバーの向こうの世界は匂わせるだけで終わらせる、みたいなリドルストーリー的なやつ大好き
詳細はわからないけど明らかな地獄だということは丁寧に描写してる
ちらりと見えるよそ様の地獄が想像の余地をずっと広げてて、うちの地獄よその地獄っていう終末世界にふさわしい味を出してたね
観客に丸投げするタイプの下品な作品とは違うからかなり楽しめた
まあただ長い
ともかくひとカットひとカットが長い
終盤は緊張感持たせるっていう明確な意味のある長回しだったからまあいいっちゃいいんだけどだとしても長い
そのちょっと前の「監督がやりたいこと全部撮りました」パートもともかく長い
いい映画だとは思うけど見るのは一回でいいやって感じ
ただエンドロールはちょっとな、、
せっかく光の演出でどうとでも取れるような終わりにしたのにアレを明確にしちゃうのは勿体なさすぎるよなぁと、、
最後の最後で監督と主役兼任の悪いとこ出ちゃった、と解釈しました
まあ結構楽しめたいいゾンビ映画だった
ゆっくりゾンビは停滞感とか閉塞感がひしひしと伝わってきていいね