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シュトルム・ウント・ドランクッのカーネルのレビュー・感想・評価

2.9
遡りレビュー

タイトルの『シュトルム・ウント・ドランクッ』はドイツでの革新的文学運動〝疾風怒濤〟のこと。
川瀬陽太が大杉栄を演じているというので手に取ってみたと記憶している。(カッコよかったです!)
監督がグラフィックアーティスト、漫画家でもある山田勇男。寺山修司っぽさをも感じた。普通の映画とはチョッと違う。
主演に、今は舞台がメインの中村榮美子を起用して、謎の女の目線でギロチン社を描いていく。
ギロチン社の若きアナキスト達の熱情と狂楽的で自暴自棄感漂う行動は、オーバーアクションと相まって痛々しくも見届けてやりたくなった。
のちの『菊とギロチン』よりも演劇的かつ芸術的でストーリーよりビジュアル的なモノに目が囚われる。実在したアナキスト集団が、なんともある種キレイに描かれているのが印象的だった。私の好みはコチラ。
イカ天でお馴染み、たま、の知久寿焼を久々に見たのを覚えている。
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