ちろる

聖者の午後のちろるのレビュー・感想・評価

聖者の午後(2012年製作の映画)
3.5
何をしているのだろうか?
俺たちは。

時代はめまぐるしく変わり、僕たちを隠しておけなくなった。

祖母のモラトリアム生活をするルカと、勤務先の薬局で薬を横流しするルイスとその恋人のルアラ。
どこに向かっていいかもわからなくて、1人では何もできない。
ルカは家を離れることはできない。
ルイスはクビになり堕落に向かい、ルアラはルイスが自立することを願いながら口説いてくるパイロットとデートをする。

真っ当じゃ無いものには居場所がなくなってしまう、そんな世界が待っている経済成長真っ只中のブラジル。
一体どう動けば正解なのか?

3つの黄身が寄り添う目玉焼きが3人のメタファーのように、印象に残る
ちょっとオフビート感漂うスタイリッシュなモノクロムービーでした。
ちろる

ちろる