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リトル・フォレスト 夏・秋のkazu1961のレビュー・感想・評価

3.8
▪️Title : 「リトル・フォレスト 夏・秋」
Original Title : ※※※
▪️Release Date:2014/08/30
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-134 再鑑賞
▪️My Review
“胃袋の中の蛙”
夏:薪ストーブパン、米サワー、グミジャム、ウスターソースとコロッケ、ヌテラ、ミズとろろ、イワナ塩焼き、イワナ味噌汁、ホールトマト。。。
秋:アケビの実とサブジ風炒め物、くるみの炊き込みご飯、イワナ南蛮漬け、栗の渋皮煮、干し芋、合鴨料理、青菜のソテー。。。
BGMのような、そんな作品。日本ならではの美しい原景色や四季の移ろいを、映像と音そして、主人公・いち子の人生と重ね合わせて描いた作品です。素敵なホッとするそんな作品ですね。
四季を巡る4部作は、全ての五感を刺激するさまざまな誘惑に満ちています。美味しそうな食事、美しい自然の景色と音。
そこに、橋本愛の一人芝居。ひとり暮らしのいち子の場面は、ひとり芝居が多いですから。巧く自然と溶け込んでいます。
そんないち子がみずからが育て収穫した作物で調理した食事を、もりもりと胃袋におさめていくシーンは観ているだけで気持ちがいいですね。ほんと、こころの栄養になりそうなそんな作品です。
物語は。。。
一度は都会に出たものの、自分の居場所を見つけることができず、東北の山間の小さな村・小森に戻ってきたいち子。スーパーやコンビニもない小森での暮らしは自給自足で、畑仕事をしたり、野や山で採れた季節のものを材料にして食事を作り、日々を過ごしています。大自然はさまざまな恵みを与えてくれる一方、時には厳しさもみせるが、そんな自然に囲まれた生活の中で、いち子は一歩を踏み出す勇気を蓄えていきます。。。
約1年間に渡って岩手県奥州市にてオールロケを敢行した四季の4部作。温かな作品です。

▪️Overview
「海獣の子供」「魔女」などで知られる漫画家・五十嵐大介が、東北の小さな村を舞台に、旬の食材をいかした食事と自給自足の生活を通じて自分と向き合う若い女性の姿を描いた人気コミック「リトル・フォレスト」を、橋本愛の主演で実写映画化。四季を通じて描かれる全4部を「夏編・秋編」「冬編・春編」の2部にわけて劇場公開された。監督は「重力ピエロ」「Laundry ランドリー」の森淳一。(参考:映画.com)

出演は、橋本愛、三浦貴大、松岡茉優、温水洋一
桐島かれん。
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