よう

大空港2013のようのレビュー・感想・評価

大空港2013(2013年製作の映画)
2.0
空港で全編ワンカット撮影をしたWOWOWドラマ映画。

ワンカットでやった撮影スタッフとキャストには頭が下がる。その試みと頑張りがこの作品の長所。
その試みだけが目的化した作品のようになってるのが欠点。

レストランやエントランスなどあちこちに主人公たちを行かせてるけど、そのための物語そのものには大した引っ張りがなく、各登場人物のエピソードにもなかなかこちらを乗せてくれない。面白くなるのを待ちながらずっとあちこち連れ回されてる感覚に。
主人公がやたらと家族の話に首を突っ込んだり、各登場人物たちが時に不自然、時に不快な言動をとったりする割には、そんなにワチャワチャしていかない。物語が進むことによる人物の変化が小さい、または無いもんだから、特に感慨は生まれない。
エピソードでいいと思えたのは、おじいちゃんぐらいかな。ちらっと「それを笑いにするつもり?」って、描写バランスは気になったけど。

ほぼ出ずっぱりの竹内結子さんは、主人公のキャラクターはどうあれ、ほどよい存在感でしっかりした演技だったかと。
この作品鑑賞でもって追悼と言っていいのかはわからないけど……。
よう

よう