MONSTERZ モンスターズのぼるびっとのレビュー・感想・評価

普通の人間には持ち得ない能力を持った孤独な青年が、ある日自分の能力が全くきかない青年に出逢い、その青年の存在を認められずに攻撃しようとし…


モンスターズというタイトルが、複数系なことから、能力者VS能力者なのかなと予想はつくのですが、蓋を開けたらバランスの悪すぎる能力者のトムジェリというか、友達百人できないので友達になってくださいメッセージを物理攻撃にのせておみまいしてきたというか、普通に映画を面白いか面白くないかの二択のみで判断している感覚の方からすれば、なかなかきつい仕上がりの作品になっています。
二人の能力の特性や限界、弱点の設定の曖昧さや適当さが、映画の細かいシーンに現れてしまっていたり、登場人物の行動に突飛さがありすぎて、特に説明もないので面食らうことも残念でした。いきなり政府の特殊機関のような輩が現れて、ずっと君達を監視していたと言われましても…(笑)
一番の問題点が、そもそも能力者の存在に気づいてない田中にわざわざ攻撃をしかける理由の曖昧さです。ほっときゃ丸く収まるって馬鹿でもわかりますよ！
個人的には、最後のシーンで笑いを堪えるのが大変でした。あんだけいやがらせして、友達欲しかったのかよ！と(笑)
プロフェッサーXのいない世界では、能力者も大変なんだなぁという映画なので、X-MEN と見比べても楽しいかもしれません。