ぼるびっと

キラー・スナイパーのぼるびっとのレビュー・感想・評価

キラー・スナイパー(2011年製作の映画)
4.3
キラースナイパーという邦題をつけてしまった方々に小一時間、お前たちはどこをどうみてスナイパーにしたのかと問いただしたい位、本作はスナイパーと関係ない、素晴らしき低脳一家と、素晴らしき殺し屋さんとの、素晴らしきびっくりクズコメディ映画です。

あらすじとしては、金に困ったぼんくら男が、ぼんくら母ちゃんにかかっている莫大な金額の保険金目当てに、殺害を思い付くものの、いかんせんぼんくらなので自分で殺せないこの計画を、昼間は刑事、夜は副業で殺し屋さんをしている、ジョーなる人物に依頼します。ただ、そもそも金に困っている為、依頼料の前払いすら出来ないというぼんくらぶりにジョーもやれやれだぜなのですが、ここで奇跡的な事態が発生。ジョーにはとある性癖があり、たまたまぼんくら男には年端もいかない美幼女な妹がいたのでした…
担保として妹を差し出せという条件をのむ兄貴や、終始ぼんやり気味な親父も素晴らしくぼんくらですが、終盤にマコノヒー兄さんが演じる殺し屋ジョーがぶち切れるシーンは今までみた中で一番頭のおかしい演出で笑ってしまいました。食べ物であんな遊びしちゃいけないってママから教わらなかったのぼうや…!チキンを食べる度に思い出しそうで嫌です(笑)
妹ちゃんのお着替えシーンの、「靴下が先だ…」と、終盤の父ちゃんの「俺が押さえておく!!」は名言すぎました。監督さんは、素晴らしい振り切れかたをよくご存じですね。
DVDさえ出ていないのが不思議なくらい楽しい映画でした!
マコノヒー兄さんは、出演作を三本借りたら一本は脱いでるそうですが、本当ですね(笑)