Shizka

プールサイド・デイズのShizkaのネタバレレビュー・内容・結末

プールサイド・デイズ(2013年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

少年の夏の心、よくここまで描いてくれた!

夏には何かが起こる、それはスタンド・バイ・ミーのような大冒険もあれば、こんなふうに無理矢理環境が変わって出会う人もいる。そんな夏に少年目線の大人に出会えるなんて、もうサイコーだ!

少年を取り巻く環境は、誰にでもあった、そこに参加していながら除け者にされるあの気まずい感じ。

じゃあ自分が中心にいて、一生懸命お世話しなさい、というのとも違う、自分の居場所が選べなくて、仕方なくそこにいる。

それが、なにかを、ほんの些細な偶然をキッカケにドラマチックに変化する、それが夏だ。勇気を出せば、どんどん変わってゆく。そんな夏って誰にだってあるんじゃない?

エンディングまで最高だ。最後までどう着地するのか読めなくて、ハリウッドなら主人公のハッピーエンドにしたがりそうだから、ママがやっぱりここに残る!と決めるのか微妙なところだったけれど、いい終わり方。

夏は始まり、そしてお別れもくる。ずっと夏ではいられないけれど、あの夏の出来事は一生モノ、人生ってそういうものだろ?と監督が問いかけてくるよう、ジーンとして泣きたくなるエンディングだった。
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