ねぎおSTOPWAR

カップルズ 恋のから騒ぎのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

カップルズ 恋のから騒ぎ(2011年製作の映画)
4.2
これね、掘り出し物ですよ!
原作は内田けんじ「運命じゃない人」なんです。

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ナリ(イ・シヨン:「殺人漫画」「聖女Madsister」の主役)のアプローチに家も買ったユソク(キム・ジュヒョク)ですが、食事中にトイレ・・と言ってナリは消えてしまいました。同級生で探偵のポンナム(オ・ジョンセ)に捜索を依頼し、ついに発見したとの連絡を受けるが、しかしポンナムにはユソクにどうしても伝えられない真実が・・・
その日は朝から散々な目に遭っているユソク。銀行強盗に遭遇した際に出会った婦人警官エヨン(イ・ユンジ)も巻き込んで、果たしてみんなはどこに向かうのか!!!???
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まったく眠くならないコメディです!!

監督はチョン・ヨンギさん。
「家門の復活」「家門の危機」「家門の栄光」を監督した人だ!あーあー😆

内田けんじの韓国リメイクは、この後の「鍵泥棒のメソッド」2012→「LUCK-KEY」2016のリメイクがあります。「鍵泥棒」はとても好きな作品で、かつ「LUCK-KEY」の脚色がまた韓国エンタメとして優れていたと思うわけです。
・・・順番は遡るわけですが、この「運命じゃない人」2005→「カップルズ」2011もまた、相似形ですねー。
内田さん作品ってなにより本が秀逸ですよねー。笑いの中に人間の悲哀っていうか本性が垣間見えるっていうかね。
そして韓国って特に2010年以降の映画はウェルメイドですから、エンタメに仕上げる力が見事なわけで。シンプルに細かいところを再整備してくるんですよねー。

例えば探偵の役が《オ・ジョンセ》ってだけで不公平なんですけど🤣!!オ・ジョンセさんのコメディセンスと演技力によって新たな色が付いてる!なんたって「エクストリームジョブ」のテッドチャン!!他の出演作も「スウィングキッズ」など
あとはその他のカップルの因縁を追加してバスケットボールからの交通事故とタクシー運転手(チョ・ハンチョルさん)や銀行強盗を追加してきて、次から次へと伏線と小さな笑いを仕込み続けてある。よりスピーディで目まぐるしい映画に仕上がってます!!
「ビタミンC!!」からの一緒に倒れるカメラもさ、画的にも愉快でした。

たぶん上記どちらのリメイクも、元作とリメイクはもう最終的に好き嫌いですねー。どちらも良さがありますから。ただし今作の完成度は相当上ですよ!!


キム・ジュヒョク(1972-2017)出演映画<第12作>

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