ジャケットにはスタローンとデニーロがボクシングの試合を始める前のような場面が載っている。
どう考えてもコメディかパロディと思うのだが、試合自体かなりマジな中身。
30年前の試合で遺恨を残したままリタイアしたシャープとキッドの元ボクサー。
しがない仕事をする毎日から、金になる儲け話を持ってくるプロモーター。
ひょんなことから2人の試合が組まれ、30年目の決着をつける時が迫る。
デニーロとスタローンなら、お互い「ロッキー」と「レイジング・ブル」という外せない傑作が存在する。
勿論話はその辺をパロディにしている部分はある。
しかし二人とも年を取りすぎている。
スタローンはまだしも、デニーロは完全におじいちゃんであり、どう考えても腹の出た体型でボクシングをやるのは常軌を逸しているとしか思えない。
それでも映画というのはカット割りや演出でドラマチックに仕上げることが出来る。
セコンドに笑いを散りばめてはいるが、やはり現実30年前にこの試合を見たかったというのが本音。
エンドロールには現実問題以上のパロディを実現させているが、よく二人とも出演したもんだ(笑)