[継承が拡がる]
BVSCのピオ・レイバが、若い人たちを中心に結成した「ミュージック・クバーナ」。そんなBVSCに魅せられた若者たちの物語。
全ては、タクシーの中から始まる。
ピオがタクシーに乗った途端から、彼らの音楽との向き合いが始まるのだ。この[偶然の遭遇]が徐々に口コミで拡がり、ピオの[継承]が始まるのだ。
見事に受け継がれていた…。このドキュメンタリーの出来はどうであれ、彼らの歌声、音楽は、確かにBVSCだった。キューバの音楽の歴史に刻まれた、新たな[継承]であると言える。そして、これが現在公開中の「アディオス」に繋がるのでは無いかと…自分は思う。作品じたいの出来は、あまり良くないけどね。
「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」そして「アディオス」の間として観るのが、僕は良いなと思いました。日本での公演の様子も入ってます!
そして、このレビューを亡きピオに捧げる…。