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チョコレートドーナツのRenkonのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
3.5
舞台は1970年代のアメリカ。今よりももっと同性愛者に対しての偏見が色濃かった時代だ。
ゲイのショーガールルディと、ゲイであることを隠した弁護士のポールは、ダウン症のマルコと一緒に住むことになる。
嵐が来ても盾となり、自らを貫き通し、マルコのことを守るルディの目線が優しいったらありゃしなかった。
一度辛い経験や差別を味わったものは精神的に強いし、彼らの痛みを理解することができる。
当時の差別具合は知らないけど、ポールの上司が嫌なやつすぎてもはや引いた。ポールに恨みでもあるのか?あまりにも理不尽すぎて、イライラしてしょうがなかった。
あと、黒人の弁護士はチョット出の割りにはキャラ立ちすぎてたので、もう少し彼の活躍を見たかったな。
終わり方があれだったので、後でパンフレット観たらやっぱり実話ベースなんですね、。なんとも世知辛い。
最近のアメリカ映画は「それでも夜はあける」「ダラスバイヤーズクラブ」みたいに、当時世間に抗っていた男たちを捉えた作品が多い(というか評価が高い)気がする。経済や世界欄の隅に隠れた三面記事にも、当事者たちからすれば人生を左右するほどの人間ドラマがある。そういった部分にスポットを当てられてきているということは、非常に意義がある。
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