稀

チョコレートドーナツの稀のレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
3.0
ゲイのカップルがダウン症の子供を引き取ろうと奮闘する話。
ドラァグクイーンのルディと検察官のフラガーが少年マルコのために差別と戦う姿勢には真摯なものを感じるが、人生を賭してまでマルコにこだわる理由が伝わってこなかった。1979年はゲイに対する風当たりが今よりもずっと強かったのだろうけど、福祉局側がライバルとして一面的に描かれすぎており、特にフラガーの上司の行動が稚拙に見えた。
少年を守るはずの法律が少年を不幸にしているというテーマは皮肉が効いていたものの、ラストでライバル側に恨み節のような手紙を送りつけるのは対象が間違ってる。罪を憎んで人を憎まず。
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