みーちゃん

イコライザーのみーちゃんのレビュー・感想・評価

イコライザー(2014年製作の映画)
3.6
率直な感想。デンゼル・ワシントンのことは尊敬する。でも私は彼のファンというわけではないので、この作品を最高!と思っている方がいたら申し訳ないが、普通のおもしろさ。

って言うか、この設定ではデンゼル・ワシントン、いや、ロバート・マッコールが勿体ない。

なぜなら、彼がホームセンターで働く普通のおじさんに見えますか?私には全く見えない。隠していないオーラで、きっとすごい過去や経歴の持ち主なんだろうな、というのが溢れ出てる。でも、それが適度なパーソナルスペースや、無用なトラブル回避になっていると思うので、このキャラは納得。

致命的なのは敵のショボさ。最初はテディの冷酷さや暴力性に震える展開を期待したが、レストランで対峙するシーンでロバート・マッコールの「雨を祈ったら、ぬかるみも覚悟しろ」という有難いお言葉に対し、噛み合わない返し。価値観や人間性はさておき、頭の悪さが露呈して、残念ながら相手として釣り合わないことが確定。ここで頭脳戦や互角な闘いへの期待は絶たれた。

それなのに自分の職場が巻き込まれ、オペレーションも全て一人で対応しないといけない。めっちゃ気力と体力とボランティア精神を要する。徒労でしかない。

だから、ホームセンター内で完結させるリーズナブルな選択は良いとして、使ったハンマーを売り場に戻すのはどうかと思う。でも、それを突っ込んでいいのか分からない。かっこよくキメたのに、笑ったら怒られそう。でも、あんなに分かりやすく挿入しているということは、本当は突っ込んでほしいのかな?全体的にそういうところが絶妙な気がする。