あの『ジョンウィック』と並んで2010年代のハリウッドアクション映画を代表する、デンゼルワシントン主演の良質アクション映画。
元CIAのホームセンター職員がボストンに巣食うダニ共を瞬殺していくストーリー。
個人的には『ジョンウィック』よりも好き。
本作はビジュアルが最高。
ちょっとお茶目なコワモテおじさんが弱きを助け強きを挫いていく燻し銀なストーリーと、西部劇の決闘を彷彿させるアクションに至るまでの溜めが本当に良い。
そして瞬殺の殺し屋マッコールを演じるデンゼルワシントン！
年相応に鍛え抜かれた体と鋭い眼光が素晴らしい。
戦闘スタイルもジョンウィックやイーサンハントが繰り出すスピード感のある戦闘とは違い、その場に置かれている様々な道具を使用して瞬殺していくという、居合い抜きに特化した工夫が特別な味を出していて、他のアクション映画との棲み分けが成されている。
銃ではないDIY工具であれだけのカッコよさを出せるのはデンゼルワシントンでしか成せない技だろう。
ただ、本作はアクションに至るまでの日常シーンが長いので、アクションだけを期待していると肩透かしを喰らうのがやや難点。
あと、デンゼルワシントンが普段からただならぬオーラを醸し出しているので、悪党が舐めてかかるのも突っ込みどころかと。
ヤバい奴やなって一目見れば分かるだろうに。
