oden8

午後3時の女たちのoden8のレビュー・感想・評価

午後3時の女たち(2013年製作の映画)
3.1
平凡な毎日。それは、退屈な人生なのか?"幸せ"に慣れてしまって、ふと"幸せ"を感じ辛くなってしまう。
刺激=幸せとは限らない。

一人の女性の在り方についての物語。
一人の女 母親 妻 であり女。その時々でいろんな顔を見せる。

一人の人の中に多様に渦巻く願望。その帳尻合わせ、コントロールって難しいよね。人はみんなどこか欲張りさんだもの。

あの人がキラキラしている様に見える。だから、余計に自分には何かが足りてへん様に感じたり。ホンマはたくさん持ってるのに。いっぱいいっぱいになってもうて、混乱してもうて。違う何かを探してまう。
そして手にしていたはずの"幸せ"が、失われていく。その時に、幸せの大きさや形を後悔とともに知る。

幸せは、見つけるよりも…守る方がずっと難しいのかもしれへん。

パートナーとの関係に、当たり前になってくると…
男は彼氏 夫 父親へ。女は 彼女 妻   
母親へ。些か役割めいた者になり、自分が無くなっていく錯覚を覚えるのかも。
その感覚は、凄く共感できる。
でも、それはあくまでも錯覚で。それぞれに"幸せ"は存在していて。そこには、きっとその人なりの"女"も"男"も存在している。
たまに、お互いの役割の仮面と重たい装備を外して…
出会った頃の様に、ただただ見つめ合うことが大切なのかもねん。

タラちゃん10選…タラちゃんの面白いは鬼門かな。

Cast(役者·キャラ) 3.5
Story(物語) 2.5
Architecture(構成) 3
Picture(画) 3.5
Acoustic (音) 3
22-397
oden8

oden8