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ダーク・ブラッドの作品紹介

ダーク・ブラッドのあらすじ

アメリカ西部の砂漠地帯。かつて白人によって奪われ、核実験が繰り返されたその土地は、今は無人の荒野がどこまでも広がる、この世の果てのような場所だ。ある夜、車が故障して立ち往生していたハリーとバフィーの夫婦は、小さな光に導かれるようにして一軒の小屋に辿り着く。そこにはネイティブ・アメリカンの血を引いた青年ボーイが暮らしていた。妻を亡くして以来、世界の終焉を待ち続けているボーイは、美しいバフィーを一目見て生きる本能を目覚めさせていき、バフィーもまたボーイの妖しく不思議な精神世界に惹かれていく。一方、俗世そのもののようなハリーはボーイと事ある毎に衝突する。灼熱の大地で、三人の関係は次第に緊迫の度を深めていき、やがて決着の時が訪れる——。

ダーク・ブラッドの監督

ダーク・ブラッドの出演者

原題
DARK BLOOD
製作年
2012年
製作国
アメリカイギリスオランダ
上映時間
86分

『ダーク・ブラッド』に投稿された感想・評価

Kota

Kotaの感想・評価

2.9
“脚が二本の椅子に三本目を追加した。四本目は永遠にないが、なんとか椅子が立てるように。”

セレブリティ夫婦の車がドライブ中に壊れ、砂漠のど真ん中で孤独に暮らしていた謎の美しい青年に助けられる。しかし彼は夫婦を中々帰そうとせず、不穏な空気が流れ始めた…

リヴァー・フェニックスの最後の映画であり、最初の悪役を演じた幻の作品。撮影の途中で彼が亡くなった事で、未完成の映画。所々静止画にナレーションが入る。ボーイ(リヴァー・フェニックス)と、バフィ(ジュディ・デイヴィス)のシーンがほとんどないのは、撮影中彼らの仲が悪く、リヴァーがシーンの撮影を先送りにしたそう。映画としてはズタズタなんだけど、リヴァーの美しくもミステリアスな演技に引き込まれ、エンドロールでは実際の死と重なってなんとも言えない気持ちになる。
ストロングチューハイ(ロング)2本と小さな瓶の赤ワインと共に、リヴァー・フェニックスの幻の遺作を愉しむ。素敵な夜の過ごし方。

冒頭、ジョルジュ・シュルイツァー監督によるナレーションで幕を開ける。配給会社のロゴとか出ないもんで、いきなり語り掛けてくるからビビる。

監督曰く撮影中にリヴァーが急死してしまい、映画は未完のままだった。しかし監督自身も大病を患った事を機に本作を完成させると決めた。二本の脚しかない椅子の三本目を追加し、何とか立たせようとした。しかし四本目の脚は決して戻らない。

砂漠の真ん中で車が故障してしまい、立ち往生してしまった役者夫妻のハリー(ジョナサン・プライス)とバフィー(ジュディ・デイヴィス)。四方砂に囲まれた荒地で夜を迎え、微かな光を頼りに出会ったのは謎めいた青年ボーイ(リヴァー・フェニックス)だった。ボーイのトラックで街まで送ってもらえると期待する2人だったが…。

色々なトラブルが起こり、待てど暮らせど街に送ってくれる気配が一向に見えないボーイ。バフィーに色目を使う彼に苛立ちを隠せないハリー。次第にボーイの言動が狂気じみてくる。

これは…サスペンスかな?

何せ撮影されていないシーンについては、監督のナレーションで済まされてしまうので、ボーイへの恐怖感もいまいち盛り上がりに欠ける。

でもこればっかりはしょうがない!!
リヴァー・フェニックスはもういないのだから。

無いシーンは彼が生きていれば、どんな演技を見せただろうと想像力で補完。これはこれで楽しめる。

改めて惜しい人を失くしたと思う。
鋭い眼光とひん曲げた口元が好きだな。

生きていれば、ホアキンとの兄弟共演もあったかな?才能ある他の監督や役者と素晴らしい化学変化を起こして、色んな映画に出演しただろうな。

いくら願ってもリヴァー・フェニックスはもちろん、ブラッド・レンフロもヒース・レジャーもフィリップ・シーモア・ホフマンもみーんな還って来やしない。

正直、未完の映画なのでそこそこの出来だけど、ほろ酔い気分でふわふわ観るには丁度良い塩梅でした。
ky

kyの感想・評価

3.7
20年の時を超えて姿を現したリバー・フェニックス。
過度な演出はなくキャラクターの素で勝負する。
白人至上主義・核実験に対する隠されたメッセージとはなんだったのか。


あらすじ
かつてアメリカ西部の砂漠地帯は白人によって奪われ核実験が繰り返されおり、現在は無人の荒野が広がっている。
ある夜、ハリーとバフィーの夫婦は車が故障して立ち往生し、その末一軒の小屋に辿り着く。
そこにはネイティブ・アメリカンの血を引いた青年ボーイが暮らしていた。
妻を亡くして以来、世界の終焉を待ち続けているボーイは、美しいバフィーを一目見て生きる本能を目覚めさせていき、バフィーもまたボーイの妖しく不思議な精神世界に惹かれていき…。


感想・考察
20年の時を超えて姿を現したリバー・フェニックス
ここ最近の話題作といえば「ジョーカー」で、その主演を務めるのがホアキン・フェニックス。そして、彼の兄が今作のボーイを演じるリバー・フェニックスであり、「ジョーカー」経由で鑑賞に至った。リバー・フェニックスといえば、「スタンド・バイ・ミー」が有名で格好良いことには変わりないのだけれど、僕にとって彼は、あどけなさが残る少年の印象が強かった。しかし、今作をはじめとして成長したリバー・フェニックスの姿は格好良すぎる。映画がどうこうというより、もはや、彼が格好良いから、それで良い気がしてしまう。
リバー・フェニックスは23歳という若さで急逝したということで、それが彼を神格化しているようにも思っていた。いうなれば、それが、彼の物語における演出のような効果になっているというか…。実際、彼を伝説的な俳優と言われることも多いようで、そいいった存在に押し上げるのには彼の”死”が大きく、寄与していると思う。
彫刻のように美的なルックスにカリスマ的なオーラは圧巻。

過度な演出はなくキャラクターの素で勝負する
もちろん、”死”によって神格化され伝説的な存在になっているのだと思うのだけれど、単にそういうわけでもなかった。彼が生きていようがいまいが、どちらにしても伝説に相応しい俳優だと感じる。というのも、演技がどうこういうわけではなく、画面の中に彼がいる、それだけで異様な価値がある。演出によって、キャラクターを際立たせるのはよくある方法かもしれないけれど、今作ではそう狙った演出は殆どないように思える。言い換えれば、キャラクターの素性を写した映画で勝負している映画かと。
そういう意味では、映画的に物足りなさを覚えるような気もする。しかし、それ以上にリバー・フェニックスを始めジュディ・デイビス、ジョナサン・プライスの怪演目立だったのではないだろうか。と僕は思う。化粧していないけどもともと綺麗な女性というか、武器を持っていないけどめっちゃ強い戦士というか。よくわからんけども。

白人至上主義・核実験に対する隠されたメッセージ
演出が特にないように、今作は実際それほど物語の中でメッセージを感じることはない。しかし、あらすじを読み進めてから今作について考えてみると揶揄的なメッセージを感じる。
あらすじには「かつてアメリカ西部の砂漠地帯は白人によって奪われ核実験が繰り返されおり、現在は無人の荒野が広がっている。」ということが、先ず記載されている。”白人に”、”奪われ”、”核実験が繰り返され”。これは、明らかに白人至上主義や核実験に対するメッセージだろうと思う。
実際、それに関して具体的に昇華されるシーンはない。けれど、白人至上主義と核実験が行われていた地に住むリバー・フェニックス演じるボーイは、作中で死を遂げる。すると、そういう思想や実験がもたらすのは”死”だということも感じられる。そして、現実でも彼は死を迎える。なんともアイロニカル。そして、なんとの怖い作品。
タイトル「黒い血」の暗示するものは、そういうことだったのかもしれない。

『ダーク・ブラッド』に似ている作品

消えた16mmフィルム

製作国:

上映時間:

97分
3.7

あらすじ

1992年、シンガポールで仲間たちと撮影した幻の傑作はなぜ持ち去られたのか。答えを求めるサンディ・タンは、空白の25年という時間をさかのぼりはじめる。

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