Taka

MUD -マッド-のTakaのレビュー・感想・評価

MUD -マッド-(2012年製作の映画)
4.2
両親とミシシッピ川沿いのボートハウスで暮らしている14歳エリス。
親友のネックボーンと中洲の島に遊びに行った2人は、島に隠れ住む手配犯マッドと出会う。
悪人ではないと判断し援助をする二人だが、それは否応なく、少年から大人への成長を余儀なくされる危険な経験だった…
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少年期ならではの正義感、年上女性への憧れ、「愛」への妄信。
マッドへの信頼感は、不仲の両親への反撥と、「本物の愛」を信じたい思いからなのか?
両親への失望、ガールフレンドの不可解な反応、マッドの恋人への失望は、「大人」への成長でもあり、純粋さの喪失でもあるのかも知れない。

彼女たちの「裏切り」は女性の持つ天性の魔性なのか?
それとも「愛」を守ろうとした結果なのか?
それは永久に男には理解できない「強さ」なのかも知れない。

年代はいつ頃の設定なんだろう?
生意気盛りでも、赤の他人は勿論、父親に対しても「サー」付けで話すところとか、南部っぽさ。
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