ノットステア

カジノ・ロワイヤル('54)のノットステアのレビュー・感想・評価

カジノ・ロワイヤル('54)(1954年製作の映画)
3.8
○感想
イアン・フレミングの原作小説『カジノ・ロワイヤル』が発売された翌年(1954年10月)に映像化されたものらしい。アメリカCBSのTVドラマ「クライマックス!」のエピソードの1つ。60分枠での作品。Filmarksではなぜか映画枠に入ってる。。。
初のボンドの映像化作品。しかも生放送だったらしい。ほんと!?
ジェームズ・ボンドではなく、ジミー・ボンド。途中でジェームズ・ボンドとも呼ばれてる。ダニエル・オーシャンをダニーと呼ぶのと同じか。
そういえば1967年の『カジノ・ロワイヤル』にもジミー・ボンドが出てきてた。
1967年の『カジノ・ロワイヤル』よりは好きだった。

ヴェスパー・マティーニは出てこなかった。冒頭でウイスキーと水とソーダーを注文してた。

イアン・フレミングの原作『カジノ・ロワイヤル』では007というコードネームが出てきたのに。。。今作で007というコードネームは出てこなかった。

以下、ネタバレあり
















原作に忠実だなぁと思ったところは、カジノのバカラで勝利したとき、ボンドが背後から銃を突きつけられるところ。テーブルを蹴って後ろに倒れることで回避するところ。

原作と異なるのは登場人物の設定。
主人公のジェームズ・ボンドがアメリカの諜報部員。
原作ではCIA所属のフェリックス・ライターが今作ではイギリス諜報部員のクラレンス・ライター。
ボンドガールがボンドの元カノでル・シッフルの今カノという設定。名前はヴェスパーではなく、ヴァレリー・マティス。マティスといえば原作ではボンドの仲間の男性でフランスの男。



○あらすじ
カジノ・ロワイヤルの前でジェームズ・ボンドが暗殺者から攻撃を受ける。ボンドが隠れた柱に弾丸が当たる。ボンドは無事。
ボンドはカジノロワイヤルに入る。
ボンドは、イギリス人のクラレンス・ライターに会う。
ボンドはライターにバカラのルールを説明する。ライターはボンドの仕事を説明する。ウイスキーと水とソーダーを注文。
作戦。バカラでル・シッフルを打ち負かす。ル・シッフルを失脚させる。
カジノ・ロワイヤルにはヴァレリー・マティスという女性がいる。マティスはボンドの元カノであり、ル・シッフルの今の恋人。

バカラ。ボンドに電話がかかってくる。もしボンドがバカラで勝てば、ヴァレリーの命はないという脅し。
ボンドは一度負けるが、金を再度貰い、ル・シッフルに勝つ。
直後、ボンドは背後から殺し屋に銃を突きつけられる。ボンドはテーブルを蹴って後ろに倒れることで危機を逃れる。
ヴァレリーの姿がない。
ボンドはホテルの部屋に戻る。ボンドは小切手をドアに隠す。
ル・シッフルがボンドが賞金の小切手を隠した場所を見つけるために部屋に来る。ヴァレリーと引き換えに小切手を渡せ。
ボンドはバスタブの中で拷問されるが、ボンドは小切手の隠し場所を話さない。ル・シッフルたちは部屋を一度出ていく。
ボロボロになったボンドだが、ル・シッフルの部下を殴り倒し、銃を奪う。
物音を聞きつけたル・シッフルをボンドは撃つ。
ル・シッフルは椅子に座る。
ヴァレリーはボンドをル・シッフルの向かいの椅子に座らせる。マティスがボンドとル・シッフルの間に立った隙を見て、ル・シッフルはマティスを後ろからつかむ。隠していたカミソリの刃をマティスに突きつける。
ル・シッフルはマティスを盾にしてドアに向かって移動する。マティスはル・シッフルのカミソリを持った手を掴み、しゃがむ。ボンドはル・シッフルを撃つ。
ボンドとマティスのキス。