GUMI

鑑定士と顔のない依頼人のGUMIのネタバレレビュー・内容・結末

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

気品高い良質なミステリー。最初は業務上なのか他人に壁を作り、他人に気を許さない、何でもまずは疑う鑑定士のジェフリー・ラッシュに観てるこちらも距離を感じるが、顔のない依頼人と出会い、次第に感情も露にする彼に感情移入してしまっている。出てくる美術品も音響も、顔のない依頼人であるクレアも、とても美しいのに不安にさせる美しさ。きっとこの美しさが彼への警告なんでしょうね。でも美しさに溺れると冷静判断もできない…。
彼の気持ちに対する共感も、騙されていたことに気付くタイミングも、心地好い緩やかさで楽しめました。結末を知ってしまうとキーワードだらけだったんですけどね。
彼の目線で観てしまうので結末は不愉快なものですね…辻褄もしっかり合っていて、それも芸術的センスを散りばめているから余計にニクい!
ウブなおじさんを騙したらあかんよ…(笑)
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