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怪盗グルーのミニオン危機一発のaiaiのレビュー・感想・評価

3.8
{ii}卑劣な泥棒もだんだん良い人になってくる
~歌と紐づく作品vol3~

『DESPICABLE ME(卑劣なオレ)』という原題と邦題がかなり違うので“邦題という補助線”でもいいかと思ったけど、ファレル・ウィリアムスの“HAPPY”が流れるので”歌と紐づく作品”とした。

あの世界的大ヒットナンバー“HAPPY”はおそらく、坂本九の「幸せなら手をたたこう」にインスパイアされた曲だとにらんでいる(笑)

MVには、本作の主人公グルーの声のスティーヴ・カレルも出ているし、なぜかジェイミー・フォックス親子なんかも登場していて、とっても賑やか。

実はこのMVには24時間版があって、ちまたに流れていたのはショートバージョン。

24時間というのは、深夜0時から翌0時までの24時間、ひたすら“HAPPY”をヘビロテしながら、いろんな人々が曲に合わせてはっちゃけて踊る。

1時間✕24本のMVという、とんでも企画。

各1時間毎の冒頭にはファレルウィリアムス自身も登場し、1曲歌うという大判振る舞い。
このMVしばらくはギネス世界記録を保持していたそうだ。
ちなみに日本版MVもあって、意外な有名人が出演しててびっくりする。

さて、本作、グルーの日本語吹き替えは、鶴瓶師匠。
前作の『怪盗グルーの月泥棒』から、関西弁どうなんだろうと思いながら観てたけど、ドンピシャのハマり役と思う。

今回のお話は、平和に暮らしてたグルー一家のもと、ある不可解な事件を解決して欲しいとミッションが舞い込む体で、グルーの日常→事件への誘い→事件の拒否といった流れから始まり、最後はご褒美というハリウッド「ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅路)」をしっかりと押さえた作劇法で、テンポもよく楽しめた。

なんといってもミニオンがてんこ盛りなので、話のわからないおチビさんでも十分楽しめる作品に仕上がっている。
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