sabo

グランド・ブダペスト・ホテルのsaboのレビュー・感想・評価

4.3
鑑賞日2023/11/02

1932年、アルプスの麓に佇む名門“グランド・ブダペスト・ホテル”。
ロビーボーイとして働き始めたゼロ・ムスタファはコンシェルジュのグスタヴ氏に正式採用の許可をもらうため奮闘していた。
この由緒正しいホテルに通う上客の多くはグスタヴ氏目当てであることに気が付いたゼロは氏に対し敬意を抱き忠実に働いた。
そんなある日、ゼロは新聞の一面に大富豪マダムDの訃報を見つける。マダムDもまたグスタヴに御執心な上客の一人だった。
ゼロはグスタヴにマダムDの訃報を知らせる、と、グスタヴはマダムDの葬儀に直ぐに向かうからゼロに供をするよう命じた。二人はルッツにあるマダムの城へと行った。するとそこにはマダムの遺産にあやかろうとする多くの親戚縁者が集まっていた。そんな中、遺産管理をする弁護士により新たに追加された遺書が読み上げられる。それによりグスタヴにはマダムが所有する高価な絵画が譲渡される事になる。
この降って湧いたような遺産相続に親族達は不満を爆発させる。
なんとか絵画の譲渡を阻止しようとする一族の長男ドミトリー。
かくしてグスタヴは一族の遺産相続の壮大なゴタゴタに巻き込まれるはめになるのだった…

※本作は可能な限り予備知識無しでの鑑賞をオススメします❗(*-ω人)✨

❗感想(ネタバレ含む)❗
(・∀・)こばちゎ♪

今回は夢の再鑑賞『グランド・ブダペスト・ホテル』です!
嬉しい〜(*´∀`*)やっと再鑑賞出来たwww
この映画を何年も前に見てから何度ももう一度見たいと思っていてやっとです♪

この映画を一言で言うなら『アタリメ味のマカロン』です!(←失礼)
見た感じ兎にも角にも全てがワタクシ大好物のおしゃんてぃーなのです✨
それでいて至る所にちょいちょい散りばめられるスパイシーでエキセントリックな台詞の数々は噛めば噛むほど味わい深いアタリメ♡
“わ〜可愛いマカロン♡”なんて思って食べてみたら“いや、これスルメイカですやん草”というたまらん旨味に溢れてます(←どんなか)

この映画はルッツにある作家の墓地から始まり、それは作家の本の中の視点になり、さらに数十年前の舞台へと、次々額縁をくぐり抜けて違う絵の世界へ潜り込んでいくような不思議な没入感がたまらんです(*´﹃`*)
物語の舞台はまるで箱庭の中でも覗いてるような可愛らしさ♪
終盤のゼロ&グスタヴ氏VSジョプリングの追撃シーンは、この手のシーンにはあるまじきレゴブロックの世界みたいな緊迫感の無さと振り切ったチープさに笑いを禁じ得ません(笑)すごい好きで一度見たら脳みそに焼き付くシーンの1つです。
そして最も気になるのはグスタヴ氏は結局何者なのか?という点です。
ル・パナシュと洗練された所作を身に纏い、優美さと礼儀正しさを常に忘れぬ一方で、二度聞きしてしまうような小汚い暴言のような台詞をサラッと放つという。しかし滲み出る上品さは隠しきれない。いったいどんな出自なんだろう?おフランスのやんごとねぇ出自かしら?と思わせる一方で戦災孤児で学歴もないゼロに対して憐れみの眼差しを向け、惜しみない愛情をもって接する。
それは同情のようにも見えるし、同病相憐れむかの如きの共感にも見えて興味は尽きないです。

おしゃんてぃーマカロン@スルメイカ風味の可愛くてイカしたサスペンス✨

機会があれば是非、是非♡

ストーリー:4.5
音   楽:3.5
キ ャ ス ト :4.5
ビジュアル:4.5

“鍵の秘密結社”について語るの忘れたー!(←語らんでいいw)
sabo

sabo