老齢の師匠アルベールの弟子の仕立て屋アルチュール。
彼は友人のシルヴァンと劇場で観た女優マリー・ジュリー（レア・セドゥ）と恋に落ちる。
アルチュールは師匠のアトリエを継ぐ道があり、マリー・ジュリーには別の男がいるのだが、2人はすべて投げ出してロンドンへ行こうと約束を交わす。
約束の場所でアルチュールを待つマリー・ジュリーだが・・・
俳優ルイ・ガレルの監督第二作目との事ですが、白黒の陰影の中、あの妖しげな目のレア・セイドゥの魅力にやられる約40分でした。
二人が出会ってまもなくのマリー・ジュリーからの突然のキス。
アルチュールが仕立てたドレスに着替える際の美しいバスト。
ベッドでの目→鼻→唇のアップのシーンの甘美な美しさ。
別の男を罵倒したり、涙したりしつつの永遠の愛を伝えてきたり・・・
とらえどころがない魔性に、私も翻弄されてみたい。。笑;
アルチュールが寝ているマリー・ジュリーの身体のサイズを測るシーンも印象的。
『小さな仕立て屋』というタイトルですが、アルチュールがじわじわと“小物感”出してくるんです。
ラストも何やら情けない感じで。笑
ということで“小さな”仕立て屋なのかなと。（老齢師匠から引き継ぐ小さなテーラーというのも含め）
