sanana

あなたを抱きしめる日までのsananaのネタバレレビュー・内容・結末

あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

とても良い。
カトリック教会の悪事を描いた映画。
未成年で妊娠した彼女は奴隷のような労働をさせられ、息子も取り上げられた。その罪をずっと隠して生きていたが、隠すことが欺きにあたるのではないかと自分の息子探しを始める。
その中で、悪徳修道院の人身売買の現状が見えてくる。

かなり社会派な作品。
オックスフォード大学出の彼とロマンス小説の話ばかりする未成年で出産したフィロミナ。
アイルランドからアメリカに養子として売られたフィロミナの子ともう1人の女の子の成功の差もあからさまで。ゲイに関しても厳しいレーガン時代にも触れている。
ジャーナリズムとはどうあるべきなのか。真実をただ追求することが、被害者の求めることとは限らない。自分のエゴで物事を判断してはならない。そう言ったことに関しても考えさせれる良い作品だった。

彼は最後まで本当の母親を信じていた。いつか自分の墓を見つけてくれることを。どんなに愛されていてもどんなに成功しても人はどうしても肉親を探し求めてしまうのね。
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