みかどぅん

子宮に沈めるのみかどぅんのネタバレレビュー・内容・結末

子宮に沈める(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

綺麗な部屋も汚部屋になっていく様子が非常にリアル。遺品整理の仕事をしている人がしてた話で、『臭い』が人をおかしくすると言っていた。今回は孤独死とかではないけど、通ずるものはあると思う。
お母さんの服装や食卓に並ぶ料理の変化、捨てられずにある段ボール箱、そしてゴミ袋…ひとつひとつがこの状況の深刻さを物語っている。大盛りチャーハン察し。
暗い部屋に砂嵐しか映らないテレビ、死を理解できずにただずっと起きない弟と不思議そうに思っているサチの場面が辛い。お母さんにかまってほしくて牛乳をわざと溢すシーンも。母親が帰ってこない中、弟のために粉ミルクを手ですくって水を入れて作ったり、缶詰を包丁で刺して開けようとしたり😭
インターホンに出ていれば何か変わっていたのかな?と希望を持ってしまい胸が痛い。
母親と子供が孤独という名の子宮に閉じ込められてしまった。社会が彼女らを閉じ込めてしまったとも読める。少子化問題を取り上げる前に、誰もが孤独にならない社会づくりをしていくべき。
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