ヒデ

インターステラーのヒデのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.5
「飢饉を生きても待つのは窒息死だ。その時に死ぬのは君の娘の世代だ」

舞台は異常気象により、食糧危機と酸素不足に悩まされる地球。幼い子供を持つ元宇宙飛行士は、人類の次の居住先を探して惑星探しの旅へ出る。

超展開に次ぐ超展開であまりにも面白かった。映画の到達点の一つなのでは。ノーラン天才すぎる。

これだけ壮大なSFなのに、あくまで人間を芯から描いているのが凄い。人類を救うミッションを背負っていても、娘との約束を守るための帰りの燃料を気にしてしまったり、元恋人のいる惑星を目指してしまったり、孤独に耐えられず信号を送ってしまったり。各人物の行動は人間としての血が通っている。

個人的にクーパーの「愛だよ。愛。愛が観測可能なら全てを数値化できるはずだ」というセリフがめちゃくちゃ好き。愛は次元を越える。


以下、セリフメモ。


「小麦は全滅。疫病で畑を焼いたわ。砂嵐はしょっちゅう舞ってた」

「インドとアメリカも空軍がなくなって10年だ」
「このドローン、10年も飛んでたの?」

「テレビや飛行機ではなく不足したのは食糧だ。君はいい農夫になれる」

「同じ本が落ちてる。前に落ちたとき数えたの。隙間の数も…」

「人類は忘れたらしい。開拓者や探検家を。何が"橋渡し役"だ」

「思っても見なかったわ。まさか恵の土が、私たちを襲うなんて」

「ここがどこか分からないか?NASAだ。NASAは政府によって極秘裏に復活させられた」

「地球を救うのではない。地球から去るのだ」

「ここから先は君の承諾次第だ。宇宙船の操縦を」

「宇宙船の設備で2年は生きられる」

「星を見つけ、君が帰るまでに、重力の謎は必ず解く。約束する」

「親は子供の記憶の中で生きる。親は子供の未来を見守る幽霊だ」

「あれがワームホール?球体だ」
「ワームホールが黒い穴だとでも?」

「みんな太陽系とはお別れだ。さらば我が銀河」

「あれは山じゃない。波だ…」

(最初の星を脱出して)
「何年経った?」
「23年と8ヶ月だ」

「今日は特別な誕生日。あの日のあなたと同じ歳になった。戻ってくると約束したのに…」

「あなたは帰りの燃料も計算してる。マンの星がダメだったら帰還するか、エドマンズの星でコロニーを作るかの2択よ。"客観的な判断"を」

「知ってたの?全部嘘だって。地球を見捨てた。私たちは窒息し…飢え死にする。お父さん、教えて、私を見捨てたの?知りたいの…」

「教授の目的は移住じゃないのか?」
「教授は種の残すことを選んだ」

「プランAは不可能?なぜウソを…」

「悪いが返すわけにはいかない。この星に住むことはできない。だが私の任務には船が必要だ。
「データは全部嘘か?」

「私は何年も誘惑に耐えた。だがダメだった。ボタンを押して信号を出せば、誰かが助けに来る」

(ヘルメットの頭突きを受けながら)
「あんたも死ぬぞ。確率は今までで五分五分だ」
「今までで最高の確率だ」

「母船を追っても燃料の無駄だぞ!」
「逆噴射で回転を合わせてドッキングする」

「ガルガンチュア(ブラックホーム)に引っ張られてる。逆噴射するか?」

「二人とも残れるって…!!」
「俺の正直度は90%だ」
「クーパー…行かないで…」

「マーフ!引き留めろ!!」

「パパなのね…私の幽霊…」

「ここはどこ?」
「クーパー・ステーション。土星の軌道上です」
「俺の名前とは光栄だ」
「娘さんの名前です」

「みんな諦めたけど、私は帰ると信じてた。パパが約束してくれたから」
「だから帰ってきた」

「ダメよ。親が子供の死を看取るなんて」

「アメリアはたった一人誰が来るのを待ってる。遠い遠い銀河で。太陽の光が降り注ぐ、私たちの新しい星で」
ヒデ

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