両性具有(インターセックス)の少女の葛藤を静かに描く映画。
撮影監督ナターシャ・ブライエ。悩む娘の父親役にリカルド・ダリン。
性同一性障害やLGBTQの映画はだいぶ増えてきた印象があるけど、両性具有の人を描くのは私は初めて観たかもしれない。
社会的な不寛容不都合から逃れるために小さな町で両親と暮らすアレックス。
投薬でどちらかの性の体を維持するようにしているらしいのだけど。
思春期を迎えたアレックスを心配した両親は手術の可能性を探るため外科医を呼ぶ。
アレックスがアレックスであれば性は関係ない、このままではいけないのだろうか?という劇中にも出てきた疑問はいろいろ考えてしまう。
制度や規則ではかりきれないアイデンティティ、他の個性と違って修正しなければならないのか。難しい決断を自ら下した彼女、心配しながらもその決断を尊重した家族、共に生きやすい社会になってほしい。