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牡蠣の王女のoのレビュー・感想・評価

牡蠣の王女(1919年製作の映画)
4.0
早く結婚したいと願う少女(オッシー・オスヴァルダ)は、性格も知らない男と結婚することにしたが、その男は実は呆れるような人間で…という話。

冒頭、大富豪である少女の父は召使に囲まれて滑稽なほどの大きさの葉巻を吸っている。
すると、少女の様子がおかしいと1人の召使が慌てて知らせにきた。
少女はある婚約に関する新聞記事を見て羨望のあまり狂乱状態になり、部屋中の家具を破壊していた。
少女をなだめるために父は結婚相手を与えると約束するが、少女の破壊行為は歓喜のためにさらに激しくなる…と、ここまで開始から5分ほどで既に途方もなく面白い。

少女は父や他の人と同じ画面にいるのに、一人だけ倍速で動いているように見えるほどの躁状態で、動きも異様なオーバーアクション。

お笑いのコントのようなネタが満載で、同時にそれをスマートで上品に見せるのはさすが。
最高に下らなくて最高に華麗。
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