「恋人はセックス依存症」だなんて大胆な邦題！！...だがしかし、もしその名の通り、大好きなラファロたんの【ヤリたい放題】の映画だったらどうしよう(〃ω〃)照！と、しばらく放置していたが、見た。←結局

いつぞやのファスベンダー様のそれとは違い、こちらはライトなテイスト。依存症に悩む主人公が、ひとりの女性と出会い、改めて病気と真摯に向き合おうとするお話です。

同じ悩みを抱える人たちが集まるグループセラピーに通って、彼らは助け合いながら克服を努力する。
原題の「Thanks For Sharing」は、こういうセラピーの間では欠かせない「(自分の話を)共有してくれてありがとう」の挨拶の意。
ラブコメ風味はするものの至って切実で、至って真面目な奮闘記でした。

イケメンでスマートで、ゲイでもないのにフリーである男(M.ラファロ)に、めろめろになるG.パルトローのとろけた笑顔が可愛いかったです。

他の配役ではP.フュジットも絶妙な人選でした。彼はどんなに歳を取ろうと「あの頃ペニーレインと」のあの子だ！と思ってしまうのだが。
同じ依存症の親を持ち、複雑な環境下で育ってきた息子の役柄が彼にハマっていました。



いつも穏やかそうなM.ラファロがカッとなって壁を殴るシーン、ちょ〜痛そうだけど、大好き♡ ラファロファンは一見の価値ありだと思います♡

...邦題で損している作品ですね。これだとG.パルトローが主役のようになっているけど違いますね。
内容と題名の整合性は大切にすべきだと思いますが、当時アイアンマンのヒロインとして注目されていたG.パルトローを前面に押し出したかったのでしょう。そのために題名やパッケージデザインまで細工する。その魂胆が嫌ですね。
※「thanks for sharing movie」等で画像検索すると、本来のパッケージデザインを見ることができます。

アルコールにしろ対人にしろ、セックスにしろ依存症は厄介なものであるのは間違いない。
問題はそれの克服と後の生き方だ。

映画には3組のパターンが登場する。
マーク・ラファロはグウィネス・パルトローとのロマンスだが、ラファロの依存症によって危うい関係に。

ティム・ロビンスの場合は息子のアルコール依存症と、自身が務める依存症セラピーの会のまとめ役として苦労を強いられる。

ジョシュ・ギャッドは医者ではあるが、セックス依存症から中々抜け出せずにいる存在。

最初はコメディ的な要素があったが、後半は随分と真面目に問題を捉えている。
ただし浅いとも言えるし、この映画自体がセラピーの要素になっている気がした。

連日の渡部の報道を見て（いや、見てないけど。ネットニュースのタイトルだけ。）悲しくなる。日本はまだ依存症の認識が浅すぎる。本人の力で立ち直れるような病気じゃないんだから、もっと支援する動きとシステムが必要。

この手の事件を病気だって言うとひどい事言うね、って人、なんなんだろう？ちょっと意味がわからない。

ティムロビンスの社会派映画は外れが無いね。奥さんは時々見るけど、ティムロビンス元気かな。