ヒロ

ラストエンペラーのヒロのネタバレレビュー・内容・結末

ラストエンペラー(1987年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

歴史の転換期にたまたま生まれて知らぬ間に色々決められて、何かを変えようと思ってもことごとく上手くはいかず利用され...最初から最後まで哀しかったな...。

アーモの時も婉容の時も、別れのタイミングに間に合えなかったのが観てて辛かった。結局紫禁城から出ても扉が立ちはだかるというのが...。あの有名な音楽が流れるたびに泣きそうになる。戦場のメリークリスマスもそうだったけど、坂本龍一の音楽って物語を知らなくても聞いてるだけで胸が締め付けられる。最後にコオロギが外に出てくる場面で、コオロギは溥儀を表してたのかと気づいて鳥肌がたった。ようやく解き放たれて自由になったことへの表れになっててわずかながらの救いを感じた。
裁く立場/許す立場、裁かれる立場/許される立場。容易く変わるから怖い。
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