技術が発達し、誰とでも繋がることができる便利な世の中。
でもその繋がりって・・・・。
どこへ行くにも携帯は絶対手放せない。
画面の中でどこかの誰かとやりとりして、目の前の人との会話はままならず。
一方で最近はやたらと"炎上"するネット世界に息苦しさを感じたり。
さてこの映画『ディス/コネクト』は現代で身近にも起こり得る
ネット事件、事故を基に様々なストーリーが展開される。
見所は、最後に繋がるところだ。
二種類の"繋がり"があった。
ネット世界にコネクトしていたせいで実際の人間関係をディスコネクトしていた人たち。
ネット事件を通して、現実社会での関係を見つめ直す。
離れて、ぶつかって、愛を知る。
バラバラだった家族が繋がる。
もう一方の繋がり。
ネット上で起こる種類の異なった事件。
違うところで起きていた事件、その加害者、被害者が意外なところで繋がる。
終盤、繋がった瞬間のエキサイティングな演出はハラハラ間違いなし。
現在どこかで起こってるであろう事件、それを演じるリアルな演者たち。
他人事で見ることなどできない話で、大きな起伏がなくとも常に自分に置き換えることで話に入り込むことができる。
悲劇止まりか、悲劇の先に希望はあるのか。
絶妙な終わりかたは、こちらを考えさせる含みを持っており満足感すら覚える。