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ホーリー・スモークのsonozyのレビュー・感想・評価

ホーリー・スモーク(1999年製作の映画)
2.0
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』の女性監督ジェーン・カンピオンの他の作品を観てみようと、低評価の本作を。
確かになんじゃこりゃ作品でした。笑

シドニーから女性二人でインドを旅したルース(ケイト・ウィンスレット)が、ドラッグをやりながらババ(ヒンズー教の導師)と接するセッションに参加したことで精神的に目覚め、ナズニというヒンズー名も授かり、インドに定住し導師と結婚(多妻)することを決意しちゃう。
友人・家族はそんなルースを連れ戻すため、アメリカから洗脳の呪縛を解く第一人者というP・J・ウォーターズ(ハーヴェイ・カイテル)を呼ぶのだが…

ルースの母がインドへ行って、父が危篤という嘘をつき、自身も喘息の発作で倒れたことで、ルースをなんとか帰国させる。
カルト脱会請負人のウォーターズは3日間でルースを元に戻すと宣言し、離れた場所にある小屋でルースと2人きりでセラピーを始める。
ここからまさかのウォーターズがルースの豊満ボディの魅惑の虜になっていく展開に。笑

喘息持ちの母、部屋で水着一丁でいたりする父(秘書と浮気中らしい)、叔母、ルースの二人の兄弟、アホなロビーは妻イヴォンヌ(ソフィー・リー)がいて、ティムはゲイパートナーと一緒という奇妙なムードの家族。
さらに遅れてやってくるウォーターズのパートナー・キャロル(パム・グリア)と、キャスティングも混沌。笑

ウォーターズに接近するエロ女のイヴォンヌや、ケイト・ウィンスレットの全裸・豊満ボディは拝めますが、中盤以降はもはや何の映画を見せられているのか状態。
これはコメディなのねと言い聞かせながら何とか観終えた感じです。笑

“Holy Smoke!”は、驚き/困惑などを表す“Oh my god! / なんてこった!”的な意味みたいですが、ウォーターズのルースへの感情/欲望なのか、観る側の読後感なのか。笑
※もしかするとルースがインドで洗脳されたHoly Smoke(聖なるドラッグ)的な意味かも知れませんが。

ジェーン・カンピオン&ケイト・ウィンスレットはヴェネチア国際映画祭でElvira Notari Prizeってのを受賞しているようです。
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