ゆきこ

フリークス(怪物團/神の子ら)のゆきこのネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

イギリスで30年上映禁止だったという問題作。
試写の後過激なシーンはかなりカットされ、90分→60分に短縮。
短縮版だけだとむしろ、フリーダの献身的な愛の物語のような印象で終わり、えっこれそんなに問題になったの!?という感じ。
よっぽど削られたか、昔の人たちが敏感すぎたか、私の感性が死んでるか……どうなんでしょう。

※追記・ラストも追加されたものらし。

芸人たちの特異な姿に興味を惹かれ、その身体の使い方や話し方に目を奪われる。
なんか楽しそうでいいなという気持ちもありつつ、やっぱり”we accept you!”と盃を差し出されたクレオパトラの嫌悪も分かってしまう。
嵐のシーンなど、嫌だ!怖い!仲間になりたくない!という負の感情を煽るように作られてて、作り手の悪意を感じる。
愉快な人たちだったので最後悪者になってしまって残念。あのパーティーの狂乱をもっと観ていたかった。

世界や自分の嫌な面も覗きみたい気持ちがあるからか、好きな映画だった。
あまり良い・褒められた趣味じゃないかもなと思いつつ。
ゆきこ

ゆきこ