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わたしはロランスのkazu1961のレビュー・感想・評価

わたしはロランス(2012年製作の映画)
4.2
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-108 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋なんとも言いようのない、とてもとても美しい愛の物語。。。トランスセクシャルをカミングアウトした彼氏ロランス(メルヴィル・プポー)とその彼女フレッド(スザンヌ・クレマン)が愛を貫き通せるのか!?そうあって欲しいと願いながら魅入ってしまいました。この意表の設定とシンプルで深いテーマに挑んだ当時弱冠23歳のグザヴィエ・ドラン監督の才能に拍手せざるを得ません。2人に立ちはだかる“普通”の壁、際立った個性はそれを超えることができないのか?。。。凄く深淵なテーマ設定です。

🖋そしてさらに美しいのが映像。衣装、ヘアスタイル、インテリア、壁紙、小物。。。そしてそのカラーリング、音楽とカメラワーク。刻々と変化するストップモーションとスローモーション、美しい写真を静と動で魅せてくれます。そしてそれらの美しさが揺れ動く2人の心情描写に見事にマッチしているのがほんと素晴らしい。

🖋男であること、女であること、そしてどちらにも属さないこと、このそれぞれ全てが“わたし”なんですね。なので“わたしはロランス”。ほんと深い!!

🖋 ロランス役をメルヴィル・プポー、ロランスの恋人フレッドを、ドラン監督の処女作『マイ・マザー/青春の傷口』にも出演したスザンヌ・クレマンが演じています。スザンヌ・クレマンの女性としての魅力をより際立たせた演技はとても素晴らしく、2012年カンヌ国際映画祭ある視点部門で最優秀女優賞を受賞しました。

🖋ラストシーンもとても秀逸!!愛の原点ですよね!!

😌Story:(参考: 公式サイト)
国語教師のロランスは、30歳の誕生日、恋人のフレッドにある秘密を打ち明ける。
「僕は女になりたい。この体は間違えて生まれてきてしまったんだ」。それを聞いたフレッドは、一時はロランスを激しく非難するも、あらゆる葛藤を乗り越えようとロランスの最大の理解者、支持者として、一緒に生きていくことを決意するが…。周囲の偏見や社会の拒否反応の中で、ふたりはお互いにとっての”スペシャル”であり続けることができるのか…?

🔸Database🔸
・邦題 :『わたしはロランス』
・原題 :『Laurence Anyways』
・製作国 : カナダ・フランス
・初公開 : 2012
・日本公開 : 2013/09/07
・上映時間 : 168分
・受賞 : ※※※
・監督 : グザヴィエ・ドラン
・脚本 : グザヴィエ・ドラン
・原作 : ※※※
・撮影 : イヴ・ベランジェ
・音楽 : Noia
・出演 : トム・ホランド、マーク・ウォールバーグ、ソフィア・アリ、タティ・ガブリエル、アントニオ・バンデラス

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
23歳の気鋭カナダ人監督グザビエ・ドランが、女性になりたい男性とその恋人の10年にわたる愛を描いたラブストーリー。モントリオールで暮らす国語教師ロランスは、恋人フレッドに「女になりたい」と告白する。そんなロランスを非難しながらも、彼の最大の理解者になることを決意するフレッドだったが……。ロランス役に「ぼくを葬る」のメルビル・プポー。フレッド役のスザンヌ・クレマンがカンヌ映画祭ある視点部門で最優秀女優賞に輝いた。
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