猫もみかんも殆ど取って付けたくらいの印象です。
作りはまあそれなりだったと思いますが、人物や一夫多妻的な家族のストーリーそのものには共感する所はありませんでした。
"ママ"が一番大変、というか歪み部分を一手に引き受ける"ママ"がいなかったら成り立たないと思われます。
また、子供達に皺寄せが行っていることに親達は気付いていなかったのでしょうか?
見て見ぬふりをしていた?自分の事で精一杯でそれどころじゃなかった?
何れにしても酷すぎです。
何より、全ての原因である父のダメクズっぷりが半端無いです。
巷で時折報道されるような、娘に手を出す様な事が無かっただけマシとはいえ、一夫多妻制度の国でもこれだけのダメダメダメオヤジは中々見つからない希有な存在かも知れません。
論点のすり替えばかりしていては、幸せになれないでしょう。
最終的には母親達子供達が一歩歩み出せて良かったと思います。
この家族が実は猫だった、と強引に考えると、ちょっと面白味が出るような気もします。
以下諸々
・ネコがリアルに吐くシーン、『ゲロ吐きそう』より説得力がありました。
・みかんを剥く音がリアルというか妙に耳に付きました。
・エンディングの歌も何だか、ある意味作品に合っている気もします。
・"カカ"が男を連れ込み出ていった後の、、、、猫!カットにはシビレました。