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永遠の0のcbのネタバレレビュー・内容・結末

永遠の0(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

宮部の「死にたくない」は、
「命」を、「生きる」という選択を、
他人のために捧げる信念が一貫してあった。

戦場下で最も口にしてはいけないその一言や姿勢を堂々とできたのは、
その言葉に皆が内包させる隠しきれぬエゴを、
彼は一切持っていなかったからなのでは。 
あくまで「家族のために」に全振りした「死にたくない」。
同じ言葉でも、意味が全く違った。
その信念の現れとして、あれだけ慈悲深く他人に接し、関わる人間の心を動かし、
最後には望みを他人に託し任務を果たした。

確かにこれだったら宮部の信念は曲がってない。
けどやっぱり松乃さんの笑顔が見たかった。
まあそんなこといったら作品成立しないか。

久しぶりに見終わってからしばらく呆然とした。今作からより多くの教訓を得たかった。
エンドロールの時、ヤクザさんの抱擁思い出してまた泣いた。彼も会っていたんだね。

とても充実した時間だった。
生きる。
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