さすらいの雑魚

永遠の0のさすらいの雑魚のレビュー・感想・評価

永遠の0(2013年製作の映画)
4.0
山崎貴監督の作品は映画館のスクリーンがよく似合う、、、本籍は特撮だしね✨
ボクにとっては山崎監督は凄腕の戦争監督♪
でも、いわゆる戦争映画は本作と アルキメデスの大戦 だけのよう。
なんとも意外なのね😲
嫌いなのかな戦争。上手なのにね🤔
海外にまで視野を広げればスペクタクルな戦争映画を自在に撮る監督さんはボチボチいらっしゃるが、物言わぬ兵器に情念を宿らせ、鋼鉄の肌膚に熱血を滾らせるのは山崎監督の唯一無二の絶技と思う。本作の配信もはじまってますが、緻密と雄大を兼ね備えた名匠の仕事は映画館の大スクリーン観て戦慄し出来映えに唸るべきと思う。同時代に生きてる者の特権的な何かだと思うしな♬
海面スレスレを疾駆しVT信管つきの弾雨弾幕を自在に回避する零戦の勇躍に、己を押さえつけてきたしがらみを放擲し開放され自由を謳歌する魂の歓喜を見たのはボクだけでは無いはず。
たとえそこが地獄の戦場であったとしても空は空。ならば翔びたい。力の限りと練った技を尽くし翔びたいのだっ!
国家の興廃も民族の興亡も関係なく、妻の嘆きも子供の未来も振り捨てて戦士は天翔る。
酷くわがままで傲慢な片道切符の永遠への突撃は、どこまでも気高く、人外な勢いで格好良く、そんな正しい男の正しい人生からの絢爛豪華な逸脱は、最期の晴舞台に大向こうを唸らせる傾きっぷりの華やかさで魅せてくれた。
家のローンや子供の学費に雁字搦めになってる飛べないブタに、山崎貴と岡田准一の危険な誘惑が おまえも翔べ と扇動するのだ。
ぶった斬ったような終幕が破壊的でアナーキーなメッセージを私の魂に捻り込む。心が痛む。
あんまり煽るなよ、飛べないブタにはつらいぜ切ないぜ😆
とか誤魔化しながら劇場を去るが、それでも私の眼光はやっぱり少しだけ強く鋭く光ってたハズ😁