初見です。家で娘と。
ストーリーより、アニメ映像そのものに目を奪われました。
アニメーションで描かれる風景が本当に美しい。
新宿御苑の入り口、東屋、
激しい雨、滴り落ちる水、空の変わり目の美しい色と光の移り変わり。
企業名の入ったリアルな背景、小物。
ドローンからの俯瞰風景のような広がりを持った東京の描き方。
そんな中、
夕暮れのビル、カラスの隣で点灯する航空障害灯の赤い光と言った、一瞬の情景の切り取り。
君の名はや天気の子でもそうでしたが、ずっとこのような美しい風景をアニメーションで描かれているんだなぁと、3作目にして、しみじみ。
ストーリーは甘い終わりじゃないところが余韻を残して良いとは思うのですが、
46分ですし、小品の域は出ないかなと。
むしろ作品の共通点にとても心が向きました。
若い主要人物の父または母あるいは両方欠落している設定とか、
学生でも、登場人物のメインの場所がいつも学校という世界ではないところとか。
何か描きたい芯がそこにあるのかなぁって。