horahuki

AVP2 エイリアンズVS. プレデターのhorahukiのレビュー・感想・評価

3.1
9月14日公開『ザ・プレデター』に向けて♫
画面が暗すぎて何もわかんないことで有名な『AvP』シリーズ第2弾です。

私的には前作よりこっちの方が好きかもしれません。。。
前回見たときは全く面白いと思わなかったんですけど、今見ると割と楽しめました。むしろ前作の方が今回はハマらなかったです(^^;;

多分監督はホラー映画好き。どことなく感じるのは『ブロブ/宇宙からの不明物体』(もしくは『マックィーンの絶対の危機』)と『バタリアン』の面影。宇宙から地球の田舎町に何かがやってくる。若者たちがそれに気づき解決策を見出そうとする物語がまさに『ブロブ』そのもの。保安官が若者側なのは異なりますが、軍隊の出動や封じ込め的な要素も同じなので、80年代(もしくは50年代)のSFやホラーからの影響を結構受けてるんじゃないかな。『バタリアン』の方は見た方ならきっとあれのことだなとわかってもらえるはず(笑)

バーサスものとしても前作よりこちらの方が見たいものを見せてくれたかなと。クリーナーの非情さこそ私が見たいプレデター像だったし、暗闇に紛れて襲い来るエイリアンの恐怖も薄味だけど描けてた。数と奇襲でプレデターを追い詰めるエイリアンと、ダブルプラズマ砲と光学迷彩からの奇襲でエイリアンを粛清していくプレデター。人間そっちのけで行われる両者のバトルと、ただその巻き添えを食うだけの人間という関係性は前作より好み。

正直、両者の魅力を存分に表現できてたとは思えないけど、エイリアンでもプレデターでもなく、両者のバトルそのものを宇宙から突然やってきた災害のように捉えたアプローチは結構好みでした。

そんでクリーナーの萌えポイントを作ってるのも『プレデター2』っぽくて好き。エイリアンとプレデターの痕跡を全て消し去りつつ行動してるはずなのに、人間吊るしたり生皮剥ぐ衝動だけは抑えられないプレデターちゃんが可愛い!『プレデター2』のシティハンターも空き時間があればすかさずやってましたからねー。猫にとってのマタタビみたいなもんなんかも。そう思うとどんどんプレデターちゃんが可愛く見えてきますね!

でも、たしかに画面が暗いんですよねー。プレデリアンとかいうじっくり見たいキャラ出しときながら控え目にしか見せてくれないのは本当に残念…。せっかくの良い造形が勿体無い!クリーナーもカッコイイからもっとじっくり見たかったです。

ここまで暗くする必要があるのかは疑問ではありますが、まだマシな方かな〜とは思います。傑作ホラーオムニバス『テラー博士の恐怖』のVHSはテレビで明度調整しても何が何だかサッパリなほどの異常な暗さだったので、本作はまだ何が起こってるか理解できるだけマシ(笑)

あとクライマックスの二択の必要性は良くわかんなかったし、終わり方もそんでええんかと…。ただ「お前らの戦いとかどーでも良いんだよ」と言わんばかりの問答無用の終わらせ方は面白いし、力任せに宇宙災害に対処しましたよっていうハッタリかまされた感が古いSF映画っぽくて好きです。
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