これまた日本未公開映画。
～映画をみるならフランス映画さvol2～
フランス映画ジャーナリストの林瑞絵さんによれば、「フランス映画史の欠けたピースを埋める」作品らしいのだが、門外漢の自分からすると、とんとその良さがわからなかった。
フランスのとある港町の移民ら「市井の人々」の側面を、ドキュメンタリー風に撮っている作品で、全編にわたり、ひたすら終わることの無い庶民のおしゃべりが続く。
ラスト付近、女優アフシア・エルジの官能的なベリーダンスが圧倒的で、全部持っていかれたシークエンスには正直驚いた。
並行して描かれる、主人公の初老のおっさんがバイク盗まれ、よたよた若者らを追っかけるシーンが対照的といえば対照的。
こじゃれたフランス映画の対局にある作品として、フランス映画史のワンピースなのかもしれないが、いったいなんなのかよくわからない映画だった。
