男と女の持つ恐怖症を全てかけ合わせた状態が今の私そのまんまだった。最悪だ。
都会で生きる彼らの独り言、常に何かに怯えて、必要以上に考えて、こんがらがっていく様子に共感してしまう。
いろんな様式の建物が混在するブエノスアイレスのいくつもの建物の映像を繋ぎ合わせ、モノローグで主人公たちの心情を吐露させる演出は建物の無機質なイメージと人物の世界を見る冷めた目線が重なってかなり好き。彼らはその場所の乱雑さが窮屈だと言ってたけど私には羨ましく思える。見慣れてない風景だから美しく見えるだけかもしれないけど。
人が苦手なのにわざわざチャットをして人と繋がろうとしてしまう矛盾。結局生身の人間と触れ合いたいと思っている。一緒だったらエレベーターも人混みも怖くないと思えるような人と出会えたら嬉しいと私もずっと思ってる。
