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間諜X27のkazu1961のレビュー・感想・評価

間諜X27(1931年製作の映画)
4.2
▪️JPTitle :「間諜X27」
ORTitle:「Dishonored」
▪️First Release Year : 1931
▪️JP Release Date : 1931/08/12
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-076 再鑑賞
🕰Running Time : 91分
▪️Director : ジョセフ・フォン・スタンバーグ
▪️Writer : ダニエル・N・ルービン、ジョセフ・フォン・スタンバーグ
▪️MusicD : カール・ハヨス、ハーマン・ハンド
▪️Cast : マレーネ・ディートリッヒ、ヴィクター・マクラグレン、ワーナー・オーランド、グスタフ・フォン・セイファティツ、バリー・ノートン、ルー・コディ
▪️Review
ラスト付近のシーンには圧倒されます!!処刑前のサーベルを使ってのベールのチェック、物語がストッキングを直すシーンから始まってストッキングを直すシーンで終わるラスト、そして悲劇的なラストシーンの美しさ。これらの演出全てが素晴らしい作品です。
そして、本作は何よりもディートリッヒを愛でるための作品。娼婦のディートリッヒ、スパイのディートリッヒ、ロシア軍のメイドに化けるディートリッヒ(メイドに化けた時のメイクの薄さで、キュートなディートリッヒも良いもんだ!!と感激)、まさしくクールビューティー!退廃的で、虚無的で、艶かしい色香、そしてその仕草や表情を見事に描写しています。
本作、映画監督ジョセフ・フォン・スタンバーグと女優マレーネ・ディートリッヒがコンビを組んだ3番目の作品。敵国スパイ同士としてお互いを愛してしまった男女の許されない恋を描きた物語で、ヒロインのモデルがマタ・ハリと言われています。ディートリッヒの女優としての魅力をスタンバーグが最大に引き出した脚本と演出の完成度は3作品の中で一番だと思います。
また、随所で挿入されるヨシフ・イヴァノヴィチ作曲のワルツ”ドナウ川のさざなみ”のもの悲しいメロディも印象に残ります。

物語は。。。
舞台は第一次大戦中のウィーン。祖国に対する忠誠心を買われ、夜の女から“間諜X27”と呼ばれるスパイになった一人の女性は、任務でロシアの腕利きスパイの捜査を命じられて彼を追ってロシアに潜入しますが。。。

▪️Overview (映画. comより)
「嘆きの天使」「モロッコ」に次いでジョセフ・フォン・スタンバーグが自ら原作し、監督にあたった映画である。脚色者は「テキサス無宿」と同じくダニエル・N・ルービン、カメラは「モロッコ」「戦う隊商」のリー・ガームス。主なる出演者は「嘆きの天使」「モロッコ」のマレーネ・ディートリッヒ、特にフォックス社から籍りられたヴィクター・マクラグレン、「放浪の王者(1930)」「危険なる楽園」のワーナー・オーランド、「女の一生」「紐育の波止場」のグスタフ・フォン・セイファティツ、「四人の悪魔」「父と子」のバリー・ノートン、ルー・コディなどである。
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