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遥かな町へ
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『遥かな町へ』に投稿された感想・評価

継

継の感想・評価

4.0
“真面目に生きてきたが自分の意志じゃない, 手遅れになる前に, やり直したい… ” (劇中の台詞から抜粋)

運命に導かれるように郷里へ降り立った漫画家のトマ。
母の墓前でめまいに襲われ気を失った彼は, 気がつくと何故か少年時代の自身へ姿が変わっていた。
生前の母, 可愛い妹と飼い犬, そして記憶ではこの数日後に失踪するはずの父との再会。
トマは意識が現在のままだったことから, これは夢で (目が覚めれば元へ戻るだろう) と鷹を括るが, 翌朝「学校へ行く時間よ」と起こしにきた母の姿に, これが夢でない事を思い知るー 。

日本人漫画家・谷口ジローの原作を, フランスはじめ欧州各国が共同製作して実写映画化した作品(2010年)。
谷口ジロー氏(故人)は「孤独のグルメ」等の “大人の絵で大人の話を描く” 漫画家として知られてるらしいですが, 日本より寧ろヨーロッパ, 特にフランスで評価が高いらしい… らしいばかりで文章がフワッとしてるのはコノ人を全く存じ上げないm(__)mからですが,
映画は劇中の1シーンにチラッと出演するこの原作者へのリスペクトに溢れたとても丁寧な作りの作品でした(^^)。

舞台はリヨン近郊の湖畔, 美しい田舎街(アヌシーだろうか?)。
主人公トマは過去のヒット作で生計を立てる48歳の漫画家。妻と娘2人とのささやかな暮らしは表向きこそ穏やかだけれど, 何処となく疎外感を感じさせます。。

トマが過去へ戻ってしまった理由は劇中では明らかにされませんが「母の墓前」と「父の失踪前」という状況を考えると, 母が失踪の解明をトマに託したと見るのが一番無理がないかな?と思ったり🤔。

タイムトラベルは本作では物語を始める手段に過ぎなくて, 映画はゆっくりと描かんとするテーマへフォーカスしていくのですが, その過程で [少年の姿でありながら父親と同年代になっている自身] という設定が観ているコチラへ効いてくる仕掛けになっています。

冒頭↑に書いた台詞は, トマに問い詰められた父親が絞り出すように吐いた台詞。
若い頃(レジスタンス時代)の出来事, 母との馴れ初め, 戦後の事情…父が胸に貯めながら必死に堰止めてきた思いはある事を切っ掛けに決壊します。それは心境として理解出来ても置き去りにされたトマや母からすれば無責任で自分勝手な行為に他ならないわけで。

苦労して女手1つで家族を支えた末に若くして亡くなった母親を知るトマは, 当然あの時引き留められなかった父を必死に説得するんですが,
姿こそあの頃の14歳だけれど今や父親と同様に妻子を持つ身となったトマは, 息子としてより寧ろ同じ境遇の男として自身を父親に重ね合わせて考えざるを得なくなるのです。。

タイムトラベルを用いた意味, 誰も悪者として描かない描写で, 静かに淡々と物語を積み上げた上でこれと言った答えは提示せず, 家族のあり方や人生をコチラへ問い掛けてくる, 考えさせるようなストーリー。

原作者を投影した?かのような, 恐らくはお父さん世代の男性に響くであろうテーマ。それもあってか少年時代の主人公に超絶イケメン君を配したのは女性層への目配りか?とも思えてしまう(笑)けれど物語を滞りなく進める為と, 善意に解釈しました(^-^;。
初恋の女のコとのもどかしいエピソードや歳上のセクシーなバーテンダーも本筋に彩りを添える意味で過不足なかった印象。
原作は鳥取県倉吉が舞台だそうで, 絵ヅラが激しく違うと思われるコチラ🗾も読んでみたいと思わせてくれる好内容な映画でした。
がい

がいの感想・評価

3.5
漫画家 谷口ジロー原作。
48歳の主人公が昭和30年代の自分の生まれ育った町へタイムスリップするお話。
漫画の舞台になったのは鳥取県倉吉市。
本作ではフランスが舞台。
漫画版は全く知らず鑑賞。

タイムスリップしたのは父親が突然失踪した数日前。
中身は妻子持ち、外見は14歳。
なぜ失踪したのか、失踪を食い止められるのか。

幼い頃に見えなかったものが歳を重ね見えてくる。
そして言えなかった言葉を口にする。

ハリウッド映画とは違い、ふんわり魅せるフランス映画に感じた。

14歳役の男の子がね、
(岡田准一+滝沢秀明)÷2してフランス顔にした感じ?
その彼女がナタリーポートマンの幼き頃、みたいな?
その辺、飽きずに観れた。うん。そこ。

そして終盤一瞬
原作者登場?多分。あれ。違和感。場違いに。
leyla

leylaの感想・評価

3.8
『孤独のグルメ』で知られる漫画家の谷口ジロー原作ということでずっと気になってました。
タイムスリップものではあるけど、大袈裟なファンタジーではなく、静かな流れの中で描かれる郷愁を誘う作品。

👇以下、ネタバレ含みます⚠️













主人公は漫画家。電車を乗り間違え、とっさに降りた駅は偶然にもかつて自分が生まれ育った町だった。町を探索し、母のお墓の前で倒れ、目が覚めると14歳の頃にタイムスリップしていた。
タイムスリップした日は、父が失踪する数日前。なぜ失踪してしまったのか、ずっと気になっていた真相を確かめ止めようとするが…

中身は大人のまま見た目は14歳になるため、母や妹に優しくしたり、大人びた少年なのがよかった。冒頭で妻にも娘たちにもまるで興味を持たれていなかった主人公。自分が大人である今、父の失踪した時の気持ちがわかったことが切ない。ハッピーエンドじゃないところが素敵な作品。

かつては栄えていた町が現在は閑散としている描写は素晴らしい。再現された街並みや田舎の風景が美しかった。

谷口氏がフランスで人気が高いのは知らなかった。ご本人も数秒だけどカメオ出演して、ちょっとギョッとした。

原作をリスペクトし、雰囲気を壊さないよう作っているのが伝わってきた良作でした。

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