青年ジァップ(サンヤー・クンナゴン)には結婚を約束した信心深いワーン(ナンタリガー・タンマプリーダナン)がいた。だがある日、ジァップの目の前でワーンは謎の交通事故に遭い、昏睡状態に陥る。ジァップはワーンを救いたい一心で、ワーンが通う寺に向かい祈りを捧げると、老僧が現れワーンの前世について語り始めた。彼女の命を救うためには、死を迎える5人の命を24時間のうちに助けなくてはならないという。


微妙にタイムスリップではないので時はかけない。汗だくで人助けする話。感謝されてヒーローになる訳でもなかった。前世からの罪で運命が決まっていると言われても困る。

• #2016観賞ワン
• #タイ映画

あなたのかわいい彼女（ジャケ）は
❶前世で男でした
❷そしてレイプ魔でした
❸おまけに放火魔でした
❹挙句に5人を惨殺した凶悪犯でした
❺そのカルマにより今世で間もなく死にます

…とオレンジ袈裟の坊さんから突き付けられた彼氏が走り回る話。こんなん言われたらRADWINPSも困惑ですね。少なくとも前世では探してなかったでしょう🤔

それでもなお愛してる彼氏にはチャンスが与えられる。「彼女の命が消えるまでに、これから死ぬ予定の5人を救え！」というもので、仏アイテム未来新聞（仮）に浮き出る死亡記事を手掛かりにひたすら走って彷徨ってました。

どうやら前世で奪った人数分だけ生命の危機が押し寄せるルールらしく、病院のベッドで瀕死状態の彼女は彼氏が1人を救い出す毎に峠をひとつ乗り越えます。5人の命を今世で補填すれば助けられるって事なんですけどそれで良いのか仏教国タイよ！？



転生システムを作品のメインに据えたエンタメってのがまず興味深いし、なんとなく知ってるだけに釈然としないであろう観客に代わって彼氏が坊さんに異を唱えるシーンもある。タイムループ系をニオわせる邦題の通りそんな場面も出てきたり、不意打ちで割と容赦ないグロシーンが出てくるなど攻めの姿勢を強く感じました。

ドラマ部分は垢抜けなくてカラオケ映像とか古めのショボい邦ドラみたいでしたが救助シーンは結構ドキドキします。自殺者を説得したり強盗の銃撃から対象（警官）をかばったり…俳優メタギャグもあったりして展開の緩急が心地よくぜんぜん飽きなかった。「the eye」の監督さんと知って超納得

ゲロは吐くし、食べ物にありつく機会を何度も逸しながら走るもんだから今めちゃくちゃお腹が空いてます私

はたして主人公は自殺防止センターの職員採用試験に合格できるのか！？