店長

ある会社員の店長のレビュー・感想・評価

ある会社員(2012年製作の映画)
4.0
>商社を装った殺人請負会社に勤めるヒョンドは、社内で一番の忠実な殺し屋。しかし少年時に憧れていた元アイドル歌手ミヨンと出会ったことで、彼女との平凡な幸せに満ちた人生を願い始める。だが会社が見逃すはずはなく、同僚たちに命を狙われるはめに…。

商社に偽装した殺人請負会社の設定が面白かった、警察の捜査も掻い潜れるレベルで会社が存在している架空の設定の面白さがまずこの世界観に存在していた。

主人公が強いので、基本的には返り討ちにする展開が多く、それらもネクタイやポスターで戦うなどかなり応用的で見栄えがあった。彼には我を通せるだけの力があった。

昔推してたガチオタだったが、その人と良い感じになって、そこから良くない方向に転ずる。
会社は家であり人生で会社に捧ぐ以外選択肢を持たなかった男が、愛という選択肢を持ってしまうがゆえに、悲劇が起こってしまうのは、まるで勧善懲悪と言わんばかりの世の中が彼の更生を拒むような流れを感じてしまうので、殺人というカルマの代償として相応しい脚本のバランス感覚だった。
そういう点は見ていて考えさせられるが、愛を覚えていく過程にシリアスさが何も無いのであまり良い展開、純度なし100%の面白い映画とはならなかった。評価4.0
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