ジュブナイル×ミステリー:ガリレオシリーズ劇場版2作目。ジュブナイル的な場面が良かった反面、ミステリーが読めてしまう上にかなり尺を使っていたため、ジュブナイルの良い場面を邪魔してしまっている気がした。
東野圭吾原作とあって、ただのミステリーではなく、ドラマ性の濃い作品。しかし、劇場1作目と同様に犯人にも事情があって...と構造は全く同じですからパターン化している気がしました。
少年と主人公の出会いから自由研究でペットボトルロケットを打つシーンは良かったですね。一夏の思い出、ジュブナイル的な青春を感じました。ロケットのシーンはBGMが少し安っぽいものだったのが残念だけども。
今回、かなりミステリーの構造が薄く、犯人が誰なのかがすぐわかってしまう。それ故にドラマ性を求めてしまうが、そのドラマもパターンに則ったものであり、1作目ほどの満足度には至らず。
映像としてもっと海辺の街の美しさを描いて欲しかったと思います。海のシーンも映像がダイナミックでなく、ドキュメンタリー的な直撮りした印章で美学をあまり感じなかった。
【総評】
1作目と比べると格段に満足度はないですが、少年と主人公との関係性がとても青春に感じて良かったです。