まずこれはサメ映画だが、決してジョーズのような襲い掛かってくるモンスター映画の類ではない。
あくまでもサメの見学ツアーで事故に遭うというもの。
出来の悪い「オープン・ウォーター」よりも適当という言葉が浮かぶが、なぜかハル・ベリーがこんな映画に出演している。
誰もが思う危険な水域に飛び込む理由は何なのかという思考回路。
とにかく陸の上も船上も退屈この上ない会話。昔の夫がどうだの、ベリーの過去の仕事がどうだの。
せっかく海が目の前に広がっているというのに一向にそれに目を向けようとしない演出。
しかも襲われるのが夜というのだから、一体どのようにサメにやられたかなどさっぱり分からない。
どうせなら大型客船が沈んでサメが次々襲ってくるB級ものの方が余程楽しめたはずだ。