Uni

アンチクライストのUniのレビュー・感想・評価

アンチクライスト(2009年製作の映画)
3.8
家で観た。タイトルの背後の不穏な音が流れ始めたとき、寝転がっていた飼い猫が起き上がって耳を澄ませたかと思うと、数秒後逃げた。本能の判断正しいよー

鑑賞後の感覚は間違いなくムナクソ…
なんだけど何故かこの映画が好きだ。
女性の人としての性質natureについて。
意識レベルには殆ど現れない、残虐性や自己中心性。それは裏表があるといった二面性の話というより、重層的に折り重なった意識のような話。精神を病んだことをきっかけに、森に深く潜り、自分の中に深く潜って初めて見つかる自分。だんだんその自分が生き生きと解放されていっているように見えた。
女性の不安定さ、異常性と男性の「普通」さ。

描かれる鬱や不安定な精神の質感がリアル。
実験的なカメラワーク。
Uni

Uni