懐かしいレヴューをひとつ(レヴューは当時のものです)
2012 東京国際映画祭最終日、コンペティション部門の観客賞授賞式&上映会に行ってきました。
受賞作は松江哲明監督の「フラッシュバックメモリーズ3D」。交通事故で記憶の一部が消えてしまったり新しいことを覚えづらくなるという「高次脳機能障害」になってしまったディジュリドゥ(オーストラリア、アボリジニーの楽器)奏者GOMAさんのドキュメンタリー映画だ。
まだ事故に遭う前の画像をバックに現在のライブ映像が3Dで重層的に絡んでくるといういままでにない3Dの使い方が斬新。
授賞式に登壇したGOMA氏は昨年撮影したこの映像の記憶もないと言う。それでも今をポジティブに生きようとする彼の今を追ったドキュメンタリーには見るものに訴える力があった。