「もうダメだ」と誰もが思ったときにヒーローが現れるのと同じように、「あいつはMCU制覇宣言をしたくせに、もうダメだ」と誰もが思った頃に私のレビューも現れるのです。違うのは、救いがあるかないかというところだけです。
遅いペースですが、宣言したからには必ず観ていきたいと思います。「人との約束を破ってはいけない」というのは今作のテーマでもあるのです。アイアンマンは約束をないがしろにしたせいで、とんでもない目にあってしまいます。
今回の敵は、人間岩盤浴マン。手のひらをかざして熱を伝えるという、どこかで聞いたことのあるような宗派に属しています。
気持ちの問題ではなく、本当に熱が出ているようで、手を当てながら「熱いだろ?」と言ってくるのですが、ちょっと地味すぎて笑ってしまいました🙏コロナ禍で、あまり岩盤浴やサウナに行けないときに重宝されそうです♨️
最後の花火のシーンは、なんだ切なくて涙😢ある夏の出来事を思い出しました。(以下映画とは関係ないです🙇♀️)
花火大会の日に、友達に「花火をうちで見ない?」と誘われました。会場で見た方がよく見えるのになんで家で見るんだろう?と私は若干不満に思っていましたが、断るのも大人げないと思い、お邪魔することに。
世間知らずだった私は、自分で焼いたクッキー(決して不満表明という訳ではないのですが、結果的に、いびつな形でちょっと焦げてる)を、手土産として持って行ってしまいました。
駅にお父様が屋根なしの車で迎えに来てくれたときから胸騒ぎはしていましたが、その子のお家はとんでもない豪邸!!
庭は私の家全体の面積より広いんじゃないかと思うほどで、噴水まであります。「庭は花火がよく見えるようパパが設計したの。お肉を焼きながら花火を見ましょうね!」と言われ、漫画みたいなお肉の山が登場😳
品の良いお母様が、これまで食べてきたお肉はなんだったのかというレベルのお肉を何の躊躇もなく次々に焼いてくれ、食後には誰の誕生日でもないのにホールのケーキ(2段)、メロンを丸ごと器に使った豪華なフルーツポンチ、最後にハーゲンダッツのパイント(映画で見る大きなサイズのやつ)が一人ずつに配られました🍨
誰もがお腹いっぱい、この上なく幸せな気分になった頃、友達が「なこちゃんが焼いてくれたクッキーをみんなでいただきましょう!」と、存在さえ忘れていた、あのいびつな形のちょい焦げクッキーを、繊細な模様の入ったお皿に並べて持ってきたのです!
そのとき私は、自分が花火になって夜空の闇に消えることができればどれほどいいだろうと思いました😌
高級なお皿さんも、自分には不似合いすぎる小汚いクッキーを乗せられ、同じ想いだったに違いありません。
クッキーの味はほろ苦く(比喩ではなく、実際に)花火の美しさが、妙に切なく悲しく感じました。
今作は、心の奥深くに封印していたあの夏のおもひでを思い出させてもらえた作品でした🥲🎆
7/23